渋温泉九湯巡りと七味温泉+あるふぁな旅(最終日:七味温泉と布施温泉)

う~ん・・・

昨日、そのお湯の熱さと強さに圧倒されながら九湯のうち八湯を巡った体ながら、普段と変わらない時間に目が覚めてしまうのがサラリーマンの悲しい性。深~い眠りに陥りながらも、7時にセットしたGショックの目覚ましが作動する前に目が覚め、最終日の朝を迎える。

今日は渋温泉九湯巡りの最後の仕上げ、九番湯を堪能して九湯巡り完遂後の願い事を祈願。その後は渋温泉をあとにして、七味温泉へ向かい、その後は、体力と時間に相談してからどうするかを決定するという予定。

渋温泉外湯九湯巡り、本日の予定

渋温泉外湯九湯巡りの仕上げは、朝食前に九番湯(大湯)に浸かり外湯巡りの祈願手拭いに最後のスタンプを押して旅館で朝食。朝食後、外湯巡り完遂の証である全スタンプを押した手拭いを持って温泉街中央にある渋高薬師にてお詣りをして満願成就。
そして、昨夜、若葉屋商店さんと約束した桃のジェラードをいただくというもの。

いざ九番湯、大湯へ

となりの布団を見ると相方はスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。
起こしてしまうのも可哀相かな、と思うも8時の朝食前に九番湯を攻略しておかないと高薬師でのお詣り、満願成就の時間が・・・
時間にして数分間、気持ち良さそうに寝ている相方の寝顔を眺めてから声をかける。

「お~い、そろそろ起きて九番湯に行こうか。」
「んん~、眠い・・・まだ寝てるぅ。」
「そろそろ起きないと朝食前に九番湯に行けないぞ。」
「んっ、いい、九番湯行かなくても。眠いぃ~、まだ寝てるぅ~」
「おいおい!行くよ、九番湯。九番湯行って祈願するんだから。」
「あ~い、わかりました・・・」

渋温泉 旅館多喜本の部屋の窓からちょっと可哀相だったかなと思いながらも、眠気タップリの相方を起こしていざ九番湯へ。
外湯巡りの手拭いと大きな木札のついた外湯の鍵を手にして、朝の渋温泉街を下駄を鳴らしてカラコロと。。。昨夜の天気予報は曇りなれど、朝日が眩しい晴々とした天気。爽やかな朝の空気に夏の日差しが降注いでいます。その日差し、相方が宿に日傘を取りに戻ろうかと思案するぐらいの夏の朝。

何とも心地よい朝の風が寝起きの顔を撫でていく。

 

 

渋温泉九番湯、大湯渋温泉 九番湯(大湯)1

渋温泉街の中央に位置する九番湯、大湯は名湯として語られ、外湯のなかでも一番立派な温泉施設。

湯船への入り口も男女が建物の表と裏側に分けられて配置されている。温泉街手前側にあるのが女性側の入り口で、温泉街の奥手から下ってくる側にあるのが男性側の入り口。

見たところ、男性側入り口には立派な階段があり表側のように見える。(あくまで見えるということで、男性側が表という定義ではないとは思うが・・・)

朝の早い時間ということもあり、それほど混んでいるとは思わなかったが、昨日と同じようにまずは女性側の戸を外湯巡り用の鍵で開け、混雑状態を相方に確認してもらう。

「OK、大丈夫。」との返事を聞き、じゃあ、ということで反対側の男湯の入り口へ。

 

渋温泉 九番湯(大湯)の脱衣場なかに入ると、ここ九番湯は通常の湯船とは別に蒸し風呂も設置されているので、規模も大きいものであることが分かる。

そして、何より湯船のサイズが大湯という名前のとおり大きく、湯船自体にもある工夫がされていた。
(こちらは九番湯の蒸し風呂。不老長寿の蒸し風呂らしい)

 

 

九番湯の構造的特長

渋温泉九番湯(大湯)風呂全景 渋温泉九番湯、大湯の湯船にはおもしろい特長がある。写真を見て頂くと分かるが、湯船の真ん中に仕切り板があり、仕切り板の奥側には熱い源泉が注ぎ、お湯の温度を調整する水の蛇口は仕切り板の手前側に配置されている。

こうすることで、熱い源泉が注がれる温度上昇の影響範囲を区分している構造となっている。
比較的こじんまりとしたサイズの湯船が多く、熱めのお湯 の温度を下げるのも短時間で調整できるのが他の外湯である。一方、湯船のサイズが大きく、それなりの人数が同時に入浴可能な九番湯、大湯は、この仕切り板 で湯船を区切るという構造にすることで、より多くの入浴者が楽しんでお湯に入れるようにと考慮した先人の知恵なのだろう。

渋温泉 九番湯(大湯)の仕組み

わたしがお湯に入った時間が朝早い時間で、他に入っている人もいなかったというものあるからだろう、お湯の温度は仕切り板を境にした左右どちらも同じような温度であった。昨日の外湯巡りで渋温泉の熱い湯には慣れた体になっているので、迷うことなく仕切り板左側の源泉が注ぐほうへ身をゆだねる。お湯の温度は、やはり 45度ぐらいか。結構熱いと感じるお湯ではありながらも、渋温泉の湯になれた体には心地よく感じるぐらい。もともと熱めの湯はキライではないとはいえ、慣 れとはおそろしいものだ。

渋温泉 大湯 源泉注ぎ口九番湯、大湯のお湯は?

渋温泉は九番湯、大湯のお湯はけっこう濁りが入り、肌感覚としては「強い」と感じるお湯。

他の外湯で無色透明な湯が半分ぐらいあったことを考えると本当に渋温泉の外湯は、個々の源泉が違うんだな~、ということを実感できる。
源泉の温度は?と源泉に触れてみると、あちっ、と思わず手を引いてしますという感じ。

考えてみれば、朝一番、入浴者が火傷をしないようにお湯を管理している方が、毎朝、温度調整をしているからこの程度の温度になっているはず。
こうした見えない心遣いが渋温泉を支えているんでしょう。

九番湯には足湯もある

渋温泉 大湯の上の神社渋温泉の足湯渋温泉九湯巡りの最後のお湯を攻略した後は、外湯巡りの手形(手拭い)に最後のスタンプを押印。

スタンプを押した後、階段を登り温泉街のメインストリートに出ると九番湯の建物上部は神社のようになっている。
そして、その階段の脇にあるのが渋温泉九番湯の足湯。
たった今、お湯からあがってきたところだったので、この足湯にはさすがに見るだけにした。

これで、昨日からの渋温泉九湯巡りを完遂し、最後は高薬師へ祈願を残すのみ。

満願成就の前に、まずは旅館の朝食のいただきに戻るということで、九番湯のお湯に包まれて噴き出る汗を浴衣に吸わせつつ、下駄をカラコロ、旅館に戻る。

渋温泉旅館多喜本の朝食

朝食こちらは旅館多喜本の朝食。
う~ん、なんとコメントすればいいんでしょうか。ご飯にお味噌汁、塩鮭にお豆腐とのり、野沢菜と山菜のお漬物。そして中央を飾るのがスクランブルエッグにハムとサラダが・・・

個人的には中央に位置する洋食風のおかずはいらないので、温泉たまごにして頂いて、塩鮭をもう少し大きめのしてくれた方がいいんですが・・・
昨日の夕食もそうだったけど、何で洋食風のおかずを付け加える必要があるんだろうか、とチト疑問に思ってしまう。でも、ニーズがあるのかな・・・

渋温泉外湯九湯巡り完遂。満願成就へ

多喜本で朝食を終えたら、渋温泉外湯九湯巡りの完遂の証、全外湯のスタンプを押した外湯巡り手拭いを持って、いざ高薬師へ。再び、温泉街をカラコロと下駄を鳴らしながら歩いていく。

渋高薬師の階段渋高薬師は、九番湯、大湯の道を挟んだ反対側。反対側といっても正面にあるわけではなくて、素敵なほどに急な階段を登り、その上に高薬師は位置している。
どれほど素敵な急階段かは写真にてご確認をば。

浴衣に下駄という、いでたちでは手すりにつかまらないと厳しい階段。左手は相方がコケても大丈夫なようにしっかりと手をつなぎ、右手は手すりを掴みながら階段を登る。
「けっこう、キツイ階段だな~」
「これちょっと大変。引っ張って下さいよ。」
「はい、ちゃんと手つないでるでしょ。」

さらに階段と急な階段を登って、ご本尊様が見えてきたと思ったら、またもや階段の出現。まあ、こちらは何段もないので、ここまで登ってくれば問題ないんだけど、さすがに二つ目の階段が出現した時にはゲンナリしてしまうのが人の常でしょう。

最後の特大スタンプにて満願成就祈願

二つ目の階段を登りきって、到着しました渋高薬師のご本尊さま。

正面からやや右手のところに、外湯巡り手拭いの真ん中に位置する渋高薬師に押印するスタンプ台がある。きっと二人づれが多いんでしょう、スタンプ台も二人が並んでできるような台になっている。

渋温泉外湯めぐりのスタンプ台では、最後のスタンプを、ということで相方と並び、仕上げのスタンプにタップリと朱肉がのるようにしてスタンプを押下。

渋温泉外湯九湯巡りをここに完遂。

いやぁ~、長い道のりでしたぁ~
たった一日半とは申してくれるな、渋温泉外湯の九湯を一日半で巡りきった体には、長い道のりという表現以外の言葉は見つからない。
まさに体力勝負の渋温泉外湯急巡り。
渋高薬師で最後のスタンプを押した後は、ご本尊さまにお詣り祈願。

渋高薬師相方と二人、十円玉をお賽銭にして揃って祈願。
これからの長い人生、相方ともども健康であること、いくつかの約束を実現させられるようにと、そしてゆっくりのんびり、お気楽極楽気分でいられること・・・

二礼二拍手一礼と、結構、欲張りなご祈願をしていると相方はすっかりご祈願終了済み。けっこう、あっさりしてるのねぇ~、あなた・・・

お約束のジェラードへ。そして重大な事実が!

渋高薬師への祈願が終わったところで、昨夜、お約束の若葉屋商店へ。
目的はもちろん、超美味であった杏のジェラードと昨夜食べれなかった桃のジェラード。
高薬師ご本尊から急な階段をコケないように気をつけながら降りていき、開店したばかりの若葉屋商店さんの店舗の中へ。

「おはようございま~す。お約束した通り、桃のジェラード食べにきました。」
「あっ、いらっしゃいませぇ。えっと桃ですよね、ちゃんとありますよ。他はどうします?」
「桃と昨日の杏を下さい。あとアイスコーヒーを一つ。席で待ってますね。」

「はい、どうぞ。ちょっとサービスして多めに盛ってます。」
「ありがとうございます。」

桃のジェラードは白に近いピンク色、杏のジェラードはまさに完熟杏のオレンジ黄色。
まずは桃を口に運んでみると、まったりとしたミルクに桃の香りが 漂う、といったところか。これまた美味しいのは間違いないが、昨夜、果物屋さんでゲットした完熟桃そのものを食べた我々には、少々、物足りなさが・・・
(そもそも、完熟の桃とジェラードを比べることが失礼なのだけれどね・・・)

そして、昨夜に引き続き、杏を口にすると、こりゃもう、ここでしか味わえません!超美味!渋温泉にこれを食べにくるだけの目的に来てもいいぐらい。

既にお気づきの方もいるでしょう。さんざん、ジェラードを語っておきながら写真がない。
相方と二人、ジェラードに食いつきすぎて写真撮るの忘れていた・・・

ふと、お座敷の傍らにあった地元の観光雑誌の渋温泉が掲載されているページを見てみると、やはり渋温泉外湯巡りの記事が掲載されている。

が、よくよ くその雑誌の解説を読んでみると「渋温泉外湯巡りは九つの外湯を全て入浴し、その証として外湯のスタンプを専用の手拭いへスタンプ。すべての外湯を制覇し たら渋高薬師にてご祈願ののち、その手拭いを高薬師へ奉納し満願成就」と書いてある。

手ぬぐい奉納何とスタンプを押した手拭いは、持って帰ってくるのではなく、高薬師へ奉納するという衝撃の事実が判明。こりゃ満願成就のためには、もう一度あの階段を登って手拭いを奉納してこなければ、ご利益もない。

こ りゃイカンということで、やや渋り気味の相方を、「満願成就しなくていいのか!」と説得し、高薬師の本尊に到着。
いったい、どこに奉納するのかと、探して みるとスタンプ台の建物右手、廊下沿いに多数の手拭いが巻き結べてある木の柵のようなものを発見。

「これだ、これだ。」と相方と二人、柵のど真ん中、一番 上へ先ほど最後のスタンプを押したばかりの渋温泉外湯巡りの手拭いを巻き結び、ご奉納させて頂いてきた。

渋温泉九湯巡りには丸一日が必要

若葉屋商店で情報を仕入れることができたので、渋温泉外湯の九湯巡りのご祈願も正しい形で無事に終了。昨日の夕方から今日の朝にかけてという時間で外湯九湯を巡るという荒行?も、これで満願成就できると考えれば、それほどの苦行でもない。
相方は相当参っていたようだが、個人的には熱い湯は好きな方なので弾丸外湯巡りも楽しめた。もちろん、もう少し時間的余裕があれば、それぞれの外湯のお湯をもっと感じながらの九湯巡りができたのはまちがいないでしょう。

個人的には、渋温泉の外湯巡りには、ほぼ丸一日ぐらいの時間的余裕を持った方がいいというのがが一つの結論。これから渋温泉外湯の九湯巡りを考えている方は参考にしてみて下さい。
具体的には、旅行日程を二泊三日とし、初日は渋温泉現地までの移動と宿泊先のお湯を楽しみ、中日の丸一日を朝から晩にかけてゆっくりと外湯九湯巡りにあてる。最終日の朝に高薬師に満願成就のご祈願をした上で帰路につく、といった感じ。
さらに温泉好きな貴方には、初日の渋温泉に向かう途中と渋温泉からの帰り道において、観光ではなく他の温泉を日帰り入浴ベースで楽しむというのが理想的な旅の行程となることでしょう。

さあ第二の目的地、七味温泉へ

お世話になった多喜本さんをあとにして、目指すは信州高山温泉郷にある七味温泉。信州高山温泉郷には名湯・秘湯と言われる温泉が多々あり、山田温 泉、五色温泉、七味温泉、奥山田温泉などが名を連ねている場所。以前、相方と野沢温泉を基点としたお湯の旅にて、五色温泉を訪ねているので、舗装された山 道の奥というお湯の場所のイメージは頭に描ける。

七味温泉へGO!今日も天気予報がはずれて、夏の青空と入道雲が七味温泉へ向かう我々の目を楽しませてくれている。助手席では相方が七味温泉までのルートをナビしつつ、夏景色の信州をパチリ。
そこそこの速度で移動している車の中から撮ったわりにはちゃんと撮れてます。

昨日に引き続き、快適なドライブを楽しみながら小布施の街に到着。前に来た時もそうだったが、今日も小布施の街は観光の方がぞろぞろと。
相方、小布施で栗ご飯を食べることにするかどうか迷っていたが、今回は七味温泉に行く前に奥山田温泉の下見をしたいということなので、まずは高山温泉郷に向かうことに。お昼をどこで食べるかは、その後に決めることにした。

 

奥山田温泉の下見

小布施の街を通り過ぎた直後あたりの信号を右に入り、高山温泉郷に向かう山道へと車を進めていく。途中、今回の旅にて「プラスあるふぁな湯」の候補であった蕨温泉や子安温泉の看板が目に付くが、まずは一番奥の奥山田温泉へと向かう。
右は七味温泉、左は奥山田温泉となる二股と左に進むと山田牧場、すなわち奥山田温泉がある場所へと到着。お湯がある宿はいくつかあるようだが、相方が目指しているのは山荘のよう。

奥山田の霧「あ~、ここだぁ。ここ。ここの山荘に今度泊まってお湯に入りましょう。」
「ふ~ん、お目当てはこの山荘かぁ。ここまで来るとなると、雪のない季節か完全に雪景色になる時期がいいな。」
「えっ、雪のない季節は分かるけど、完全に雪の時期とはどういうこと?」
「中途半端の時期に来ると、道の途中、日陰になってるコーナーの部分が凍ってたりするから、危ないんよ。どうせなら完全にチェーンを巻かないとダメな季節の方が運転が楽なのさ。」
「へぇ~、そういうもんですか。」

などと会話しながら道なりに進むと、キャンプ場があったりする。

その先はどうなのかと、更に進むとかなり細い道となってしまって登り角度も急になってきた。キャンプ場を眼下に眺められる場所にてUターン。
霧がかかってキャンプ場は見え隠れ。眼下に広がる景色を納めようとしたら一気に霧がかかってしまった。

七味温泉で入れるお湯

奥山田温泉の下見を終えて、七味温泉へともと来た道を戻る。ちょうど、川に橋がかかっているところに数台の車が駐車していた。我々も同じ場所へ車を 停めて、いくつかある七味温泉の旅館の中で何処に入ろうかと思案。
まあ、大した距離でもないのでトコトコと各旅館の様子を眺めることに。

七味温泉郷に向かう橋タオルと入浴代を持ち、橋を渡って一番手前にあったのが紅葉館。その次がホテル渓山亭で一番奥が山王荘という位置どり。
どこも宿泊者以外の入浴が可能。(写真は渡った橋から上流に向かった図)
ち なみに駐車した場所から橋を渡らず更に道なりに奥へ行くと牧泉館という旅館があるのだが、こちらはすでに廃業してしまったようである。旅館の入り口へと繋 がる橋の途中で、何人も通さない!といった感じのバリケードで封鎖されていた。

見たところ一番大きな施設だったことも、お湯を楽しめる施設がひとつ減って いるということも、少々、残念だった。

山王荘の玄関前七味の湯、ご自由にお持ちください。

橋を渡った一番奥に位置する山王荘の玄関前には、無造作にドボドボと源泉が大きなパイプから出ていて、木の桶にお湯が溜まっているという光景を目に 入る。
なんて豊富な湯量なんだろうと近づいてみると、その桶を使って温泉たまごが作れるようになっていた。傍らには「七味の湯、ご自由にお持ち下さい。」 との看板。

「ちょっとやめなよ~」という相方の静止を振り切り、熱そうな源泉に触れてみると「わぁっちぃ!」と渋温泉の源泉に負けない熱い湯だった。

まあ、見れば熱いのは分かるほど湯気がすごいんですけどねぇ、やっぱり触ってみたいじゃないですか。

七味温泉 山王荘の湯

今回はホテル渓山亭に決定

七味温泉渓山亭のエントランス山王荘や紅葉館にも惹かれたけれど、今回の七味温泉はホテル渓山亭のお湯に入ることに。
相方は忘れているかもしれないが、以前、五色温泉に来る際に「行けたらココ」の候補に渓山亭が入っていたのを思い出したからだ。フロントで入浴料を確認すると800円とのこと。山王荘が500円だったので、「ありゃ、値段は同じにしていないのか・・・」と思いながらも相方との二人分をお支払いしてお風呂に向かう。

渓山亭のお風呂場入り口さすがはお高そうなホテルといったところでしょうか、室内に館入り口を模した屋根と「日本秘湯の会」の提灯が。 相方と「だいたい40分ぐらいだね」と上がる時間を大まかに決めて、いざ七味温泉ホテル渓山亭の湯へ。

七味温泉ホテル渓山亭の温泉

まずは、ホテル渓山亭の温泉成分表をご覧あれ。
源泉名は牧新七味温泉、泉質は単純硫黄温泉で低張性アルカリ性高温泉とあります。源泉の温度は外気が24度の時に50.4度。

七味温泉渓山亭の温泉分析表このくらいの源泉の温度だとパイプをホテルのお風呂場に注がれる時にはちょうどよい温度になっていることでしょう。

内湯は迫力ある岩風呂

七味温泉ホテル渓山亭のお風呂(男湯)は、迫力ある岩が組み上げられている岩風呂の内湯があり、その奥にはこれまた岩で造られた露天風呂がある。内風呂と露天風呂とはガラスの壁で仕切られているので、内風呂から露天風呂の様子が分かるのが特徴。

 

 

七味温泉 渓山亭の内風呂

内風呂のお湯は、ご覧のとおり、湯船の縁から常に溢れ出ている状態で正真正銘の源泉かけ流し。お湯の温度は、やや熱めの湯が好きな私がちょうど良い温度と感じたので、多分、43度ぐらいか。
ややしっとりといった感じのお湯は、適度に硫黄が香り、微細な湯の花で白く濁りが入った源泉は何とも言えず良い感じ。広さも十分にあるので、多少、人が居たとしてもゆっくりとお湯を楽しむことができるでしょう。
我々よりも先にフロントで受付をしていた男性2人は既に露天風呂の方へ行っていたため、内風呂は完全貸切状態。誰に遠慮することもなく内湯の全景をカメラに収めた後、ゆっくりと七味温泉の源泉を肌で感じることができた。

秘湯を守る会の会員?

外の露天を眺めてみると先客の男性二人が源泉の注ぎ口前でピースサインをしながら交互に写真を撮っている。
内風呂の写真は貸切状態だったので難なく 撮影できたが、先客の様子では撮影するのも問題なさそう。ゆるりと内風呂を堪能したあと、すかさずデジカメを取ってきて露天風呂へ。

先客二人に「写真を撮らせて頂いていいですか?」とお声をかけると「あっ、どうぞ、どうぞ。我々はもう出ますので。あっ、もしかして、秘湯を守る会の会員の方ですか?」と質問されてしまう。

「いえ、単なる温泉好きで秘湯を守る会とかは入ってないです。」とお答えすると、「ああ、そうなんですか。僕らは会員なんですよ。この温泉、いいお湯ですよね。お湯に入っている写真、撮りましょうか?」とありがたいお言葉を頂いた。
お湯に入っている写真を撮って頂くのを固辞しつつ、(へぇ~、秘湯を守る会ってお宿の組織だけではないんだな~)とあらためて感心してしまった。

しかし、この秘湯の会、会員の先客は、交互にお湯に入っている写真をバシャバシャと撮影していただけで、ゆっくりと温泉に浸かっていたわけではなかったのにもう出てしまうとは・・・

秘湯を守る会の会員となった以上、まずは名湯・秘湯と言われる温泉を制覇することを重視されている方々だったのかもしれないですね。

七味温泉ホテル渓山亭の露天風呂解説

内風呂に引き続き、貸切状態となった露天風呂で心置きなく随所を撮影。

露天風呂にあるかけ湯処?!まず、内風呂からガラス戸を通って露天風呂エリアに入ると、右手にはかけ湯のためと思われる湯貯めのような木船?がある。
手桶があるので、ここでしっかりとかけ湯をしてから露天風呂へどうぞ、ということに間違いはないだろう。
露天風呂から少し離れているので、これならかけ湯をしていても湯船に入っている人にお湯が飛び散るようなこともないだろう。かけ湯の施設と湯船の間には大きな四角い切り出しの木のベンチがあって、ここで温泉で火照った体を落ち着かせることができる。

ホテルを訪れたお客に温泉を楽しんでもらおうという、ちょっとしたお宿の気配りがこんなところに現れている。

そしてこちらが七味温泉ホテル渓山亭の露天風呂の全景。

七味温泉 渓山亭の露天風呂全景

どうです?いい感じの露天風呂と温泉でしょう。お湯は内風呂と同じ源泉で、白骨温泉とまではいかないが淡い乳白色の温泉。ゆったりと体全体が柔く包まれる感じのお湯で、硫黄の香りもきつくないので誰もがゆっくりと楽しめること間違いなし。

七味温泉ホテル渓山亭の源泉一考

露天風呂では源泉の注ぎ口付近に体を沈めてお湯を楽しんでいたところ、ちょっと興味をそそられるモノを二つばかり発見。何を発見したかというと、一つはお湯の溜り際となる岩の部分の着色で、もう一つがお湯の透明度。

源泉そそぎ口こちらは源泉の注ぎ口付近を撮った写真なのだが、竹の注ぎ口の向こう側、岩で出来た壁のお湯との境界線あたりに着目してほしい。
写真をクリックして拡大して見るとよりハッキリと分かると思うが、お湯との境界線になっているあたりの岩が赤茶色に着色されている。この色、まぎれもなく源泉に鉄の成分が含まれている温泉で常に見かける鉄が酸化した赤茶色の着色。一瞬、まわりの土の色かとも思ったが、岩に付着し ている様や着色の色がまわりの土とは異なっていた。そもそも岩への着色の仕方に特徴がある。軽い硫黄の香りのみで鉄分が含まれるとは思ってはいなかったの で、これには少々驚いた。

露天風呂のお湯アップこんどは湯船のお湯をアップで撮ったもの。
見てもらうと分かると思うのだが、実際のお湯そのものは結構な透明度がある。
しかしながら、お湯に浸かっている岩の部分にはしっかりと白い湯の花が付着していて、お湯の乳白色感を演出している。実際、湯の花の量が多いことは間違いないのだろうが、湯の花が非常に微細であるために、お湯をアップで見ると透明度がありながらも湯船にはしっかりと付着する、といったことなのだろう。
肌に感じるしっとり感はこんな微細な湯の花も一役かっているのかもしれない。

露天風呂に大事な景色

露天風呂で忘れてはイケナイのが露天風呂からの展望。七味温泉ホテル渓山亭の露天風呂からの回りの景色を眺める展望がこちら。

露天風呂からの景色

向こうの山側に見える電柱が少々趣を欠いてしまうが、山の緑は十分に目に優しく美しい。
まさに名湯・秘湯の名に相応しい七味温泉ホテル渓山亭の露天風呂なのであった。

高山温泉郷の観光スポット

「ちょっとここに行ってみたい。別名うらみ滝という滝。発音はちょっと怖いですけど、別名の字は裏見滝。雷滝というのが本来の名前で、別名は裏から滝が見えるとこから命名されたらしいですよぉ~」
と七味温泉でお湯を楽しんだあとに相方が次なる企画を提案。

「名前はちょっと気になるけど、滝を裏から見えるってとこは気になるな。」
「でしょう、一体どんな滝なのか?近くだから時間もかからないし、ちょっと行ってみましょう。」

という訳で正式名称「雷滝」、別名「恨み滝」ならぬ「裏見滝」へ。
場所は七味温泉から山を下る一本道の途中、五色温泉を過ぎたあたりなので、七味温泉からは10分もかからない。雷滝の看板はすぐに見つかり、付近にある道路沿いの駐車スペースに車を駐車して雷滝の看板が示す階段を下りていく。

下界で雨は降っていないものの、さすがにこのあたりは山の中なので多少雨が降ったのだろう、途中の道がぬかるんでいる。
それでも滝に向かう 我々のような人間と、滝を見終わった人間とが細い道を交互に行き交う。行き来する人数も多く、雷滝は人気のあるスポットのようだ。とはいえ、私個人、あま り聞いたことも無い観光スポットでもあったので、せいぜい数メートル程度の大きさの滝で、その落ち込みの裏側がちょっと見えるぐらいのものだと想像してい た。

裏見滝裏見滝の裏ところが、道を進んでいくと、ゴぉーという大きな滝独特の音が聞こえ、その滝の全貌が見えてきた。

「おぉー、こりゃ凄ぇ!こんな滝を裏から見れるのか!」と思わず声を出してしまうほど、想定外の大きな滝とその裏側から見た光景。

まさに圧巻としか言いようがない光景が目の前に現れた。

迫力の裏見滝アップ

ここ最近のゲリラ的な大雨のせいで水量そのものが多くなってはいるんだろうが、その落差と豊富な水量が豪快な光景を創り出している。実際に滝の裏側に大きな岩が削られた道が出来ていて、まさに裏見滝。

裏見滝を正面から滝の裏側を抜けて道を進むと滝の表側側面に出ることができ、雷滝の全景を見ることができる。滝の落差は30mほどか。実際にはそれほど落差はないのかもしれないが、真近で見るとかなりの落差があるように見える。その落差のために滝の周りは霧雨のような状態となっている。
こりゃ下手な滝を見に行くよりも見る価値がある。軽井沢にある白糸の滝を見たことがあるが、少なくともこちらの裏見滝の方が見る価値はあると思う。
いやいや、こればっかりは想定外に凄い光景を見ることができた。またまた、旅の企画部長、相方の目の付け所に感謝である。

お昼ごはんは山田温泉の大湯付近で

圧巻だった「怨み滝」ならぬ「裏見滝」、正式名称「雷滝」の素晴らしい光景を堪能した後、車に戻って時間を確認するとすっかりお昼ごはんの時間が過ぎている。そりゃ、お腹も空いているわけだ。
下界に戻る途中の山田温泉付近で食べるか、小布施まで我慢をするか・・・
相方と相談するも、二人ともすでにお腹が空きすぎて活動限界に到達済み。

相方、小布施での栗ご飯も考えていたようであるが、小布施までの距離と駐車場を探す時間とを天秤にかけ、まずは山田温泉付近で食事できる場所を探し てみることに決定。ならば、と下界へと向かう道を下っていく。ほどなくして山田温泉に到着。山田温泉の外湯で有名な大湯近くの無料駐車場に車を停めて、あ たりを散策。

いくつか食事ができそうなお店があった中で、大湯よりもちょっと山側に向かった道沿いに茶店のようなうどん屋さんを見つけ、そこで昼食を食べることに決定。お店はおばちゃん一人でやっているようだが、座敷形式の店内はそこそこ広い。
店内に掲げられている昔のお店の写真などを見てみると、それこそ昭和よりも古い年代から営業されている様子が分かる。建物自体はそれほど古くはないが、この山田温泉付近では老舗の部類に入るようなお店ではないかと思われる。

このお店のメニュー体系がまた面白く、うどん単品が確か850円でうどんとイクラ丼のセットが900円とその差がなんと50円。
わたしがうどんとイ クラ丼のセットを、相方がすいとんと焼きおにぎりのセットを注文したが、どちらも「うどん」や「すいとん」単品との価格差は50円の設定。う~ん、ちょっ と理解し難い料金設定ではあるけど、まあお得感があるからいいか。

こちらが「うどんとイクラ丼セット」と「すいとんと焼きおにぎりセット」。けっこうなボリューム感でしょう。

うどんとイクラ丼セットすいとんと焼きおにぎりセット

 

 

 

 

 

 

 

 

うどんはおいしそうだったのでそれなりに期待はしていたものの、山の茶店的食事処でのイクラ丼は期待していなかったが、お得感につられてしまった。

いくら丼!ところが、このイクラ丼、思いの外、新鮮で美味しいイクラ丼。
どうです?いい感じのイクラ丼でしょう。
うどんの方もタップリ具だくさんのミソ仕立て。

相方が頼んだすいとんと焼きおにぎりのセットも、食べもの好きの相方が攻略できないほどのボリュームで、特性ミソが香ばしい焼きおにぎりもとっても美味。

行 き当たりばったりで入った店であったが、ボリュームもあるし味もグッド。山田温泉の大湯にお出かけの際はおススメできるお店の一つといえるでしょう。(店 の名前を覚えていないのが難点だが、付近の道沿いでうどんの看板を出している店は一軒だけなのですぐ分かるでしょう。)

なにげに良いお店です

次なる温泉へ

さて、お腹もこなれたところで、次に行く温泉をどこにするかと相方と相談。
もともと、遅いお昼だったので、すでに時刻は午後3時を過ぎている。
ポ ジション的には車で1時間圏内の温泉は比較的多くある。もちろん、目の前の山田温泉の大湯に入ってもいいのだが、いずれ奥山田温泉には来ようと考えている ので今回はパス。それほど遠くないところでありながらも、魅力ある湯がありそうな温泉を探して相方はマップルとにらめっこ。
ここは私よりも温泉暦が長く、旅の企画部長でもある相方の選択眼に任せた方がいい。

「じゃあ、別所温泉にしましょう。時間的にも立ち寄り湯が大丈夫なところがありますから。」
「了解。じゃあ、次なる湯は別所温泉だな。距離的には1時間かからないだろう。」

と別所温泉に向かってゴー!

■「これもお気楽極楽のひとつさ。」と言ってみる。

山田温泉のうどん屋さんを出発し、別所温泉に向けて来た道を下っていく。小布施を過ぎて、相方による人間ナビの指示(相方、珍しく正確に地図が読める女性なのです。)に従い県道を走っていく。
昨 日から良い天気に恵まれていたものの、さすがに、この時刻になると雨模様という天気予報に空が近づいていく。フロントガラスにポツリポツリときたところ で、お茶を買うためにコンビニに入る。相方とともにお茶を買ってきて車の中で別所温泉までの道を確認していると、ザッーと一気に雨粒が振ってきた。この 雨、最近流行のゲリラ大雨のように結構な降りかたをしている。
あ~とうとう振ってきたか、と思っていると・・・

「う~ん、眠い・・・お腹いっぱいになったら急に眠気が・・・運転眠くないですか?」
「確かに眠いな。お腹がふくれたし、時間的にもちょうと最も眠くなる時間帯かも・・・」
「じゃあ、雨も降ってきたし、安全第一ということでちょっと一眠りしましょう。」
「そだな、ちょっとひと眠りするか・・・」
「そうそう、お気楽にきましょう。別に別所温泉、逃げないし。」
「ほ~い、じゃあちょっと眠るか。」

ということで、けっこうな雨も降っているので、車の中でひと眠り。
これもお気楽極楽、そんな旅のひとつの過ごし方。相方と二人、シートを少々倒して目を閉じると瞬く間に深い眠りに引き込まれていったのでした。

目を覚ました後の光景は・・・

すっかり車で熟睡をしてしまい、目を覚ますと車の外は真っ暗。時間を確認すると午後6時30分を過ぎている。となりの相方を起こさないようにと、ゆっくりと体を起こすも気配を感じたのか相方も目を覚ましてしまった。

「ふぅ~、もう周りは暗いですねぇ。」
「うん、結構な時間寝てたみたい。もう6時30分過ぎだよ。」
「あ~、けっこう寝ましたねぇ。でも、なんかぐっすり寝ちゃいましたよ。寝れました?」
「やっぱり、体力使ってるのかな。こっちもぐっすり寝ちゃったよ。」
「そりゃあ、昨日から連湯してますからねぇ~。あれで体が疲れてなかったら異常です。」
「そうだよな・・・まっ、ぐっすり寝れたから良いか。もう別所温泉は時間的にお湯に入れないよな。」
「別所温泉は無理ですけど、だいじょぶ。他に遅くまでやってる日帰り温泉施設、チェックしてありますから。この布施温泉、午後10時までやってますから全然問題ないですよ。」
「おぉ~、さすがだな。じゃあ、布施温泉にするか。食事どうする?」
「お腹減ってます?行きたいレストランは24時までやってますから、布施温泉行ってから食事というのは?」
「おっ、24時までなら安心だな。じゃ、布施温泉で最後のお湯に入ってから、そのレストラン行こう。」

ということで、相方とともにぐっすりと昼寝ならぬ夕寝をしてしまった我々は、別所温泉をあきらめ夜遅くまで入れる布施温泉へと予定を変更。布施温泉は佐久市にあり、今、車を停めてあるコンビニからは小一時間といったところか。

すっかり長時間駐車させてもらったコンビニの駐車場に別れを告げて、夜の長野をひた走る。東京と比べてはいけないのだろうが、長野の夜はキチンとし た夜。なんせ暗いんだよねぇー。

布施温泉の場所は相方曰く、県道沿いではなくて、県道のどこかを曲がっていった場所にあるようで曲がる場所が解るかどう か、という場所らしい。
まあ、日帰り温泉施設だったら看板か何かはあるだろう、と適当に走っていると、やっぱり大きな看板を発見。ちょうど、同じ 場所を曲がる地元ナンバーの車についていく感じで走っていくと、小高くなった場所にそれらしい施設が眼に入る。前の車もその施設へと吸い込まれ、果たして そこは布施温泉だった。

佐久市民の憩いの場、布施温泉

布施温泉!到着した布施温泉は、いわゆる地元の日帰り温泉施設。温泉が出る地域の自治体が住民向けサービスの一環として日帰温泉施設を設置しているのが多くなったが、この布施温泉もそうした地元のための温泉施設である。

こうした地元の住民向け施設の場合、私が赴任していた栃木では市民と市民以外の料金設定を変えてあるのが多かった(といっても100円とかのレベ ル)が、布施温泉は一律料金となっている。
そもそも市外はもとより、長野県外からの入浴者を想定していないのかもしれない。入浴料は大人(中学生以上)が 350円と格安。さすがは市民のための温泉施設である。

布施温泉のエントランス施設そのものは外見はもちろんのこと、施設内も清潔感たっぷりで掃除も行き届いている。施設内には休憩場所はもちろんのこと、食事処(レストラン?)もある。
土曜日の夜ということもあってか、地元民で溢れかえっていて、こりゃお風呂も随分混んでるだろうな、と思うのと同時に湯船の写真を撮るのは無理だろうと判断。

待ち合わせにちょうどいい喫煙ルームを見つけたところで、相方とお風呂から出てくる時間を決めて男湯へ。

布施温泉 施設内の様子すでに予想していた通り、けっこうな混雑具合で小さな子供達の歓声がさらに混雑具合に拍車をかけている。まあ、ちょうど一番混む曜日と時間帯なので、それはそれでしょうがないとあきらめがつく。布施温泉には内湯と露天があり、ともにそのサイズは大浴場といった感がある。特に露天風呂はその大きさの割には、しっかりとした岩風呂に造り上げら れていて人は多くとも比較的ゆったりと入ることが出来た。

(写真は佐久市のサイトからお借りしたもの。昼間の眺めは非常に良いとのこと。)

布施温泉 昼間の景色お湯は・・・といえば、そこは日帰り温泉施設。
お湯そのものは、もちろん温泉であることには間違いないのだろうが、日帰り温泉施設ならではの消毒臭というのがどうしてもしてしまう。
お湯は無色透明でナトリウム塩化物泉/弱アルカリ性低張性高温泉と解説がある。あっさりとしたお湯なので、仕上げの湯としては良いお湯なんだろうが、渋温泉、七味温泉と源泉掛け流しの温泉に入った後では、その落差が明白であることはお分かり頂けるだろう。
まあ、そもそも比べてはイケナイものであることも十分理解しています、はい。

美味しいイタリアン、ピッツァリアZingara

布施温泉で体を温めた後は、相方が見つけておいたイタリアンレストランのZingara(ジンガラ)へ向かう。県道156号線の上信越道の下付近にある一本松交差点の近くの県道沿いにお店はある。

ピッツァリアZingaraお店に到着したのは午後9時30分ぐらいだったので辺りはすっかり真っ暗なのだが、付近にあるのはこのお店だけなので場所的には分かりやすいだろう。
お店に入るとそこは明るい店内で、ほぼ円形の店内にはカウンターとテーブル席が。そしてカウンター脇のテーブル席側に迫り出すように、ピッツァを焼くための焼き釜がドーンと配置されているのが面白い。

お店の店員さんは皆若く、カウンターに案内されていろいろとメニューとにらめっこをしながら店員さんにおススメなどを聞いてみると気さくに色々と教 えてくれた。なかでも面白かったのが、メニューの料理を説明してくれる時に、店員さんが色々なパスタをお皿に乗せて実物を見せてくれたこと。
パスタというのは、いわゆる麺状のものからラビオリみたいなものまで色々な種類があるのは分かっていたつもりだったが、巻貝のような形をしたパスタとかS字になってるパスタとか、見たこともないパスタが多くビックリしてしまった。
ま た、店員さんと話をしているとお店に入った時間が9時30分と遅かったが、タイミング的にはちょうど良かったらしい。さっきまではお客さんが一杯でお待ち 頂くことになったとのこと。

今はカウンターにカップルが二組とテーブル席に女性グループがいる程度だが、やはりこの近辺では人気店なのだろう、店員さんに 聞いてみると週末はかなり混雑するとのこと。きっと混雑していたら、パスタを見せて貰いながらオーダーする料理を相談するといったことは出来なかったのだ ろう。

店員さんと味のバリエーションとパスタの種類、おススメ料理など相談しながら決定したオーダーは、「パンチェッタとほうれん草のサラダ、温泉たまご 添え」、「溺れイイダコのトマト煮」、「マルゲリータにアンチョビの乗ったピッツァ(正式名称失念)」、「イカ墨とカラスミのS字パスタ(正式名称失 念)」の4つ。正式名称を忘れたピッツァとパスタはお店に行って聞いてみて下さい。お店で聞けば確実に正式名称が判明するはず。

まずこちら、左側がパンチェッタとほうれん草のサラダと右側が溺れイイダコのトマト煮をご紹介。
その美味しさに我を忘れて、食べかけの写真となったのはご愛嬌。

パンチェッタとほうれん草のサラダと溺れイイダコのトマト煮

イイダコのトマト煮もさることながら、特筆すべき美味しさで我々を圧倒したのが、パンチェッタとほうれん草のサラダ・温泉たまご添えである。
店 員さんにパンチェッタって何ですか?と聞いたところ、ベーコンと似て非なる、豚のバラ肉を塩着けして乾燥させたものらしい。「まっ、ベーコンですよ。」と 店員さんは言っていたが、ベーコンとはまったくの別物。そのお味たるやなんとも滋味あふれる塩漬け肉で、野趣あふれる生ハムという表現のほうが適切かもし れない。
滋味のある美味なお肉とほうれん草、さらに肉の塩味をほど良くまろやかにするのが温泉たまごという役割分担。これまた、ほうれん草がとて も良いお味で、ほうれん草独特の苦味というか、ちょっとイガイガといった雑味のようなものがまったく感じられない。そんなほうれん草に感動しながら相方と 共にバクバク食べていると、やっぱりこのほうれん草、地元の農家からコダワリのほうれん草を仕入れていると教えてくれた。

お次はパリパリ生地にタップリ新鮮なチーズがふんだんに使われたピッツァの登場。すいません、これまた食べかけの写真っす。(だって美味しいんですもの)

新鮮なチーズがふんだんに使われたピッツァ

いやいや、これまた美味なんですよ~。写真では生地が厚めに見えますが、これキッチリと薄いパリパリの生地。きっと大きなピッツァ用の釜でしっかり 焼いているからなんでしょうなぁ~、濃厚なチーズとあっさりめのトマトソースに生バジルとアンチョビが散りばめられて、すばらしい美味しさ。
けっこうな大きさだったにも関わらず、暖かいうちに!とすぐに相方と私の胃袋へと吸い込まれていっってしまった。

そして最後を飾るのが、相方も私も初めて見たS字パスタを使ったイカ墨&カラスミのコンビっす。

S字パスタを使ったイカ墨&カラスミのコンビ

パスタの長さは10cmぐらい。そしてパスタのS字ぐあいも画像を見ていただけるとご理解頂けるでしょう。しかし、S字のパスタとは・・・本当にパ スタの奥の深さを感じ入ります。パスタがS字になっていると、イカ墨のように粒子が細かい食材を使ったソースがS字部分にほど良く絡み、パスタとソースが バランス良く調和する。
店員さんが「カラスミのお味は気がつくかつかないかぐらいかもしれませんが、味わって頂くと分かると思います。」と言って くれたが、そんなことよりイカ墨のソースとS字パスタが何ともいえない。個人的には、このパスタがスパゲティのように長い麺のようだったら、もっと面白 かったのでは?と思いもしたが、ここは先人達が散々試した結果として、この形になったのだろう。素直にこのS字パスタとイカ墨ソースの調和に最敬礼といっ たところか。なんにしても面白くも美味しいパスタであった。

長いようで短かった旅も終了の時がやってきた

美味しい料理と店員さんとの楽しい会話を堪能しながら、最後はコーヒーでしめる。「え~、今から東京に帰るんですか?」と驚きの声をあげる店員さん と談笑した後、お店の皆さんに「ごちそうさまでした。」と声をかけ、店員さんに見送られてお店を出る。時刻は23時30分。お店近くの佐久平PAはETC 搭載車なら入ることができるため、佐久平PAへと看板が示すとおりに向かってみるが、あたりは真っ暗で少々不安になってくる。

佐久平PA疑義を生じながらも看板が示した細い道を進んでいくと無事に佐久平PAにたどり着く。時刻は23時40分過ぎ。
まずは、車を止めてこれから長い帰路に向けてひと呼吸。8月のお盆をいうのに少々肌寒く感じるほど。自動販売機にて相方とともにお茶を購入して、いざ東京へと出発。お盆の週末であったため、遅い時間であったとしても渋滞はどこかでしているだろうと予想したが、順調に車を進めることができた。相方も自分もお腹いっぱいではあるが、今日はすっかり夕寝をしているので眠気に襲われることはない。

適度に走っている車のおかげで真っ暗な高速道も順調にクルーズでき、運転に神経を使うこともない。相方と今回の旅を反芻しながら、会話は次は何処へ 行こうかという話で盛り上がる。具体的な温泉地までは決まらないものの、本格的な冬を迎える前に東北方面か信州方面をもう一度攻略するかという方向性は決 定した。

高速道は、というと帰路も渋滞に出会うことなく全くの順調。途中、適宜SAなどに寄りながらも予想以上に早く東京に到着することが出来た。そろそろ長かったようで短かった今回の旅も終了に近づいている。
相方を家まで送り、今回の旅の企画にあらためて感謝を表明。未明の都内も渋滞はなく、一時間もかからずに自宅付近のコンビニで空になったお茶のペットボトルを捨てつつ相方にメールをする。

「無事に自宅近くに到着したので心配なく。ありがとうな、おやすみ・・・」

旅の企画部長に感謝をしつつ、渋温泉九湯巡りと七味温泉+あるふぁな旅、これにて無事終了。

(平成20年8月17日【日】未明)

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