幕川温泉 幕川水戸屋旅館

幕川温泉 幕川水戸旅館の案内看板幕川温泉へは、東北自動車道福島西土湯ICから国道115号を磐梯会津スカイラインに向かう峠道を登って、スカイライン入り口手前で右手にいく舗装された林道に入ります。
右 手に入る林道の入り口(右手)には、このように大きな看板があるので、迷うことはないでしょう。古ぼけた木の大きな立て看板に「原生林の秘湯、幕川温泉」 とは、名湯・秘湯の香りがプンプン漂ってきます。林道を道なりに、車で約15分ほど、道の突き当たりが幕川温泉となります。

幕川水戸屋旅館

幕川温泉 幕川水戸旅館の外観 車を進める林道は舗装されているので通行には問題ないですが、どうやっても道幅がせまいので対向車には注意が必要です。あまり急いで車を進めると大変なことになるのでご注意を。
しかしこりゃ、雪が降ってしまうと四駆の車でないと無理でしょう。11月には営業を止めてしまうというのもうなずけます。

林道がひらけた突き当たり正面にあるのが「幕川水戸屋旅館」で、進行方向右手にあるのが「吉倉旅館」です。今回は水戸屋旅館さんのお湯を楽しんできました。日帰り入浴料は500円です。

幕川温泉の物凄い効能

幕川温泉の水戸屋旅館には、1階には露天風呂もある男女別の大浴場、2階に大きな木をくりぬいた混浴露天風呂があります。旅行雑誌などによく掲載さ れているのは、2階にある混浴露天風呂の方ですね。ちなみに、他の温泉サイトなどで紹介されている建物裏の駐車場奥にあった露天風呂は無くなっていまし た。

幕川温泉 幕川水戸旅館の温泉分析表温泉の紹介の前に、まずこちらをクリックして拡大画像をご覧下さい。幕川温泉の温泉分析表です。

泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)で、源泉温度は77度となっています。そして源泉1ミリグラム中に含まれる各種イオン濃度。
型番?が表示してある源泉表も珍しいですが、それよりも凄いのが、次から記載されている効能(本泉適応症ですよ。

高血圧症にはじまり、動脈硬化症、末梢循環障害、胃腸病、リウマチ性疾患、皮膚潰瘍症、慢性中毒症(水銀、鉛、ヒ素など)、慢性湿疹および苔癬創 傷、女性性器慢性炎症、月経異常(特に無月経・過小月経)、ある種の不妊症(卵管通過障害のないものなど)、脂漏性疾患(にきびなど)、糖尿病、慢性膿皮 症、運動障害(特に神経麻痺)、凍瘡(しもやけ)、諸病快復期と凄い漢字とかっこ書き。(「苔癬」は読めませんでした。「癬」一文字で「たむし」と読むの は後で調べて分かりましたが、誰か読める方がいらっしゃれば教えて下さい。)

特にかっこ書きは妙に詳細な事象が書いてあります。
「不妊症」が効能に記載された温泉成分表はよく見ますが、「卵管通過障害のないもの」と の解説にはおそれいりました。また、「水銀、鉛、ヒ素など」と解説された慢性中毒症なんて今どきないだろう?と思ってしまいましたが、まさに「今どき」は なくても「昔」はあったんですよね。汚染された工場排水の垂れ流しなどで、罪のない人達が慢性中毒症になってしまった時代というのが・・・
水銀や 鉛、ヒ素などがマイナスイオンなのか、プラスイオンなのかは分かりませんが、きっと源泉に含まれる各種のプラスイオン・マイナスイオンが体に浸透して水銀 や鉛、ヒ素などのイオンと化学反応で結合し、何かしら体内から排出できる化合物となって中毒症を治すということなんでしょうね。この温泉成分を調べた機関 が「福島県衛生公害研究所」であることも、「公害」というものがごくあたり前にあった時代に、歴史ある温泉が病を治すものとして注目されていたということ なのかもしれません。

単なる源泉成分表に書いてある効能ですが、ちょっと考えさせられてしまうと同時に、良い時代に育ったなぁ~、と感じ入ってしまいました。

大きな檜の風呂のなかぁ~(巨大檜の露天風呂)

幕川温泉水戸屋の名物は2階にある混浴の露天風呂。巨大な檜の丸太をくり貫いたものを2つ繋げた木造りのお風呂に屋根がついて、天井からは「日本秘湯を守る会」のちょうちんがぶら下がっています。

幕川温泉 幕川水戸旅館の大きな檜露天風呂

これ、いったい樹齢何百年なんでしょう?もうこんな檜は日本にはないでしょうが、輸入材であったとしても一本数千万円(希少な丸太は本当に高いらしい。)はするんじゃないでしょうか。
この開放的な巨大檜の露天風呂、男女の入り口と脱衣場は別ですが一歩脱衣場を出ると、この光景にぶち当たる混浴露天風呂です。思わず浮かんでくる歌は・・・

お~きなヒノキのフロのなかぁ~ あ~な~た~とわ~た~し~ な~か~良~く~入りましょ~ お~きなヒノキのフロのなかぁ~・・・(替歌:大きな栗の木下で)

はい、やめます。すいません・・・・

幕川温泉のお湯

幕川温泉のお湯

こちらは巨大檜風呂の中が分かるように撮ったものですが、お風呂の中、手前は座れるようにくり貫かれてます。
本当につくづく贅沢な檜風呂です。

ただ、巨大といっても湯船の大きさとしてはそれほど大きいわけではないので、この露天風呂はちょっと女性は入りにくいでしょうね。
朝の早い時間には女性専用時間となっていましたが、日帰り入浴では混浴の時間帯しか入れませんので女性がゆっくりとこの檜風呂を楽しむには水戸屋さんに宿泊するしかありません。

幕川温泉の源泉注ぎ口源泉成分表の温度は77度と高いものでしたが、お湯の温度は多分42度ぐらいではないでしょうか。ゆったりと入りやすい温度です。

お湯はご覧のとおり、ささ濁りといった感じですが、源泉の注ぎ口から出るお湯を見ると透明感があります。
湯船に入ってお湯を手にすくってみると、「消しゴムの消しくず」のような形の湯の花が漂っています。近くにある高湯温泉(玉子湯)の湯の花の粒子は微細なものでしたが、こちら幕川温泉の湯の花は粒が大きいのでこのように見えるのでしょう。

幕川温泉のお湯2温泉成分表に列挙された効能を見てしまうと、どっしりと濃厚なお湯のような印象を持ってしまいますが、思ったほどお湯のヌル感はありません。
お湯そのものは成分も濃く、強いお湯なんだと思いますが、比較的あっさりとしたヌル感で、それほどお湯の強さを感じることはなく、のんびりと入れます。強い温泉にありがちな「お湯との勝負!」みたいな感覚は全くありません。
わざわざ写真で紹介する必要はないかもしれませんが、こちらは「源泉かけ流し」の証拠写真。贅沢で湯量豊富な源泉が巨大檜風呂から常に溢れ出ています。

1階の大浴場

幕川温泉 幕川水戸旅館の内湯こちらは1階にある男女別の大浴場。大きな内湯と外に露天風呂がありますが、私は2階の巨大檜風呂を楽しんでいたので今回は入りませんでした。
また、お風呂の写真もお風呂の入り口越しに撮ったものしかありませんが、お風呂場の大きさやガラスの向こうに露天の岩風呂がある様子はお分かりになって頂けるのではないでしょうか。

今回、さすがにあの巨大檜の混浴露天風呂には相方も入れませんでしたので、女湯の1階大浴場と露天岩風呂の様子は相方がレポートしてくれます。はい、ここで相方のちょっとひと言。

【ちょっとひと言】

はい、大浴場に入ってきました。日帰り入浴時間ぎりぎりの時間帯であったためか、入浴している人の数は少なく、のんびりとできました。

男湯の写真からわかるかなー、女湯も大浴場はかなり広々としていて、2つの異なる泉質の湯船があります。ひとつは無色透明な熱いお湯。もうひとつはおそらく 混浴露天と同じお湯、湯の花の舞う適温の湯。

最初は透明な方に入れるかなと手を入れてみましたが、即座に無理と判断(私には熱すぎる~)。もう片方の湯船 でしばらくあったまり、そのまま露天へ。

女湯露天風呂は広さこそそんなにないですが、長く入れる適温~
ぬるめのお湯で、上を仰ぎ見るとすっかり緑色がなくなって黄色と赤に染まった晩秋の山を眺めることができました。んーきれいです。

あと から露天にいらした地元のおばさまに話しかけらるがままに話をしていると、この近辺はいいお湯がたくさんあり、特にお勧めは中ノ沢温泉とのこと。場所は磐 梯吾妻スカイラインの出口を右折した方面。

「その奥に沼尻温泉っていうのもあるんだけど、そっちは鉄泉ね、おいしくないの。中ノ沢はきれいな眺めとかはな いけど、お湯がいいの!しかも飲めるしね、ちょっと酸っぱいの。」

ほほー。共同浴場らしきところもあるとのことなので、是非次回は訪れてみましょう。ね、相方さま。

巨大檜風呂からの展望など

露天風呂の要素として大事な露天風呂からの展望はこちらです。ちょうど紅葉の季節である10月に幕川温泉に訪れましたので、周囲の山並みが色づき素晴らしい景色も堪能できました。
左側が2階の巨大檜風呂からの展望で、右側は旅館裏の駐車場からの景色です。

幕川温泉の露天風呂からの景色 幕川温泉 幕川水戸旅館裏の駐車場から

 

 

 

 

 

 

 

 

幕川温泉水戸屋旅館まとめ

幕川温泉 幕川水戸旅館のロビー素晴らしい効能とゆったり入れる巨大檜風呂が特徴の幕川温泉水戸屋旅館。温泉好きなら是非一度は訪れたい福島の温泉の一つです。
日帰りでお湯を楽しんだ後は、正面玄関脇のロビーでゆったりとくつろぐこともできます。

ただ、水戸屋旅館は山並の奥深い場所にあるため、11月中旬から3月までは休業となってしまうのと、混浴時間中に女性が2階の巨大檜の露天風呂に入 るのはかなり厳しいと思いますので、やはり日帰りではなく、紅葉の時期となる10月中旬から11月初旬の間に宿泊するのがベストだと思います。

番外編:檜露天風呂の裏側と源泉噴出口に迫る

幕川温泉 幕川水戸旅館裏の源泉噴出口建物裏の駐車場の奥には、他の温泉サイトで露天の岩風呂がある旨の記載がありましたが、現在はありませんでした。本来は写真を撮るべき光景ではないかもしれませんが、まあ一つの風景としてご覧下さい。2階の巨大檜風呂や1階の露天風呂などを裏側から見たものです。

湯を通す長いパイプが地中を巡ったあとに建物に吸い込まれています。このあたりが湯守の腕の見せ所なんでしょうね。
77度という高温の源泉を自然とこならせながら入浴に適した温度へと調整しているのでしょう。

そして、下の3つのショットが源泉の噴出口と経由場所?です。左と真ん中の2つが噴出口で一番右は温度を調節するための経由場所のようでした。

幕川温泉の源泉噴出口 幕川温泉の源泉噴出口2 幕川温泉の源泉噴出口3

 

 

 

 

 

(平成20年10月)

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